そもそも売れるデザインとはなんでしょう?
とにかく目立つもの?それともかっこいいもの?
強烈なデザインで目立てばいいんじゃないか、特徴が大きく書いてあれば読んでもらえるんじゃないか。
パッケージデザインの世界では、従来そういう考え方が一般的でした。確かにある程度はそれも事実です。
しかし、当社はその常識に長い間、疑問を感じてきました。文字が大きく書いてあっても、興味がなければ目にも入らないって事もあるではありませんか。もっと大切なことがあるはず……。
そんな私達の考えるデザインが具体化されたのが、エム・シーシー食品(株)さんの通称「100シリーズ」のレトルトカレーや、(株)マルハチさんの「サラダ風浅漬セロリ」です。
それぞれ、従来の他社商品とはまったく違う路線でしたが、それが顧客に受け入れられ、他社製品にも影響を与えました。
それはどんなデザインだったのでしょう。
それを私達は「感じるデザイン」と呼んでいます。
私達は仮説をたてました。コンビニ、スーパーの棚で、商品名を端から読んでいく人はほとんどいないはず。まず、右脳で風景のように全体を眺め、その中で目の端にひっかかり気になる魅力を持ったものがあったら、左脳を連動して文字を読もうとするのではないか。商品の魅力を引き出せたことが、成功の要因だったのではないか……。
魅力とは人間が人間に感じるものと同じです。人柄、姿勢などからその人の内面が溢れ出してくるものです。きちんとしたアイデンティティを持った魅力的な人間像を作り上げなければ、人は共感してくれないでしょう。
では、どんな人間像にすればいいのか?
それは御社の中にあります。
当社は、1995年の創立以来、食品を中心にパッケージデザインに取り組んできました。私個人でいえば、食品の世界とは三十年以上のおつき合いになります。
その間、いろいろな業界の商品開発に参加し、デザインのみならず、味やネーミング等のアドバイスもさせて頂きました。
私達はクライアント様の商品についてのこだわりや愛情をよくお聞きし、商品の魅力を最も引き出せるデザインを作っていこうと考えています。
マーケティングリサーチし、現状を把握する事は非常に大切ですが、いくら売れ筋を把握してもそれは既に過去です。
御社自身がこういうものが魅力的だと信じられれば、必ず共感する人はいます。
そういった魅力的な商品を開発されている方々と出会えることを、私達はとても楽しみにしています。
有限会社アクアス 代表 木通いづみ